E-A-TのA(権威性 Authoritativeness)を上げる方法を解説します。取り組んでからすぐに効果のでるものではありませんが、早めに着手して中長期的に取り組んでいく必要があります。
権威性の評価対象の種類について
権威性を評価される対象には以下のようなものがあります。
- 会社(組織)
- 著者
- Webサイト(ドメイン)
- 製品・サービス
以下それぞれについて簡単に説明します。
会社(組織)
Webサイトを運営している会社の認知度、特定のジャンルでの知名度は権威性に影響を与えます。日本人なら誰でも知っている大企業と、今日できたばかりの企業では、大企業のほうが権威性は高いです。
著者
著者が他の媒体でどれくらい記事を書いているか、世の中的にどれくらい知られているかは権威性に影響します。たとえば視聴者数が多いトップのYouTuberやテレビに頻繁に出ている芸能人など、Web上でよく言及されている人ほど権威性は高いです。
ここで注意したいのは、権威性という言葉からイメージする著者像とは少しずれているかもしれないということです。
たとえばある分野の研究では誰でも知っている有名な大学教授と、その分野で最も影響力のあるYouTuberがいたとして、権威性という言葉からの連想でいえば大学教授のほうが良いのではないかと思いませんか?その大学教授のインターネット上での露出がほとんどないようであれば、検索エンジンが評価するという意味での権威性はYouTuberのほうが高いです。
情報提供者
著者だけではなく、取材などを受けて情報提供元として名前を出して回答している人や組織などもコンテンツの権威性に影響を与えます。
Webサイト(ドメイン)
WebサイトのURLに対してどれだけ外部サイトがリンクをはっているか、リンク元のサイトの権威性はどれくらいか、URLがどれだけSNSなどに投稿されているかなどで、Webサイトの権威性が決まります。
製品・サービス
製品・サービスの名称がどれくらいWeb上で使われているかによって権威性が異なります。
Googleが認識しやすくするためにも、ユニークな名前をつけておくことが大切です。もし同じ名前で異なる製品・サービスを運営している事業者がいれば、検索エンジンが判別しにくくなります。会社名も同様です。
権威性はどのように決まるか?
権威性は以下のような要素で決まると考えています。
- 被リンク
- サイテーション・レビュー
- 指名検索回数
被リンクとサイテーション・レビューについては数が増えるのも大切ですが、質も影響します。肯定的な言及と批判のどちらが多いのかを検索エンジンは認識しているはずです。また、個人が運営しているサイトと、有名な大手メディアのサイトからリンクをはられるのだと後者のほうが権威性に良い影響を与えます。たとえば大手新聞社が運営するWebサイトに掲載されるほうが、個人が運営しているブログで紹介されるよりも受ける影響は大きいです。
権威性を高めるにはどうすればよいのか?
権威性を高めるには何をすればいいのか、できそうなことをまとめていきます。
地道に情報発信し続ける
地道に情報発信をするのはすべての会社が取り組めます。コンセプトを決めて、継続的に情報発信することで、その分野の権威として少しずつ認識されるようになってきます。
露出する場を増やす
Webサイトだけではなく、Twitter、YouTubeなど活動の幅を広げることで、より多くの人に認知されるきっかけになります。認知が増えればリンクやサイテーションなども獲得しやすくなります。
露出を増やす
広告を出す、プレスリリースを出す、展示会などのイベントに出展するなど、オフラインも含めて会社やWebサイトの露出を増やして知名度を高めることで、権威性が上がっていきます。
SEOのためにやるのではなく、会社をどうやって早く有名にするのかを考えるのがよいかと思います。
権威性の高い人・組織と一緒に何か取り組む
同業種だが直接的な競合にはならないそのジャンルで有名な人や会社と組んで何かを一緒に実施します。共同でイベントやる、対談記事やYouTube動画をつくるなど、できることはいろいろとあります。
権威性の高い組織に所属する
権威のある組織に加盟することで、自社の権威性の改善につながるでしょう。たとえば経団連に所属することができれば、それは権威性へのアピールになるでしょう。(E-A-Tの改善のためだけに加入する会社はないと思いますが)ほかにもたとえば関連した学会に参加したりして、論文をジャーナルに掲載させたりすれば権威性は上がるでしょう。
業界団体も様々なものがありますので、それらに参加してみるのもよいでしょう。