副業として、在宅ワークを始めてみたいけれど、なんとなくやり方はイメージできても、実際にはどんな点に気を付けて仕事をしたらいいのかわからない。そう思っている方もいるのではないでしょうか。
在宅ワークの仕事を始めるとき、仕事の要件は説明されても気をつけることや注意点まで細かく教えてもらえるとは限りません。基本的には実際に経験しながら学んでいくか、自分で調べて理解するしかなく、それを敷居が高く感じてしまう方も多いと思います。
そこで今回は、充実したペースで作業を維持していくために、どんなことに気を付けながら仕事をすすめて行けばいいのか、気をつけるべきことをWebライターとしての原稿執筆(ライティング)の仕事を例に5箇条に分けてわかりやすくご紹介していきます。スムーズに在宅ワークを進めるための始め方として参考にしてください。
目次
1条:仕事をする時間のスケジュールを明確に取る
在宅ワークのライティングは、ネット環境があれば始められる気軽さが魅力で、案件数や種類も豊富にあるのが特徴です。家事や育児の隙間時間に、副業として…など、自分の都合に合わせて自由に仕事ができるのが最大の魅力と言えるでしょう。
しかし、自分の都合ばかりを優先した時間の作り方や、バラバラな隙間時間で仕事を進めると、いろいろな問題が出てくるものです。
例えば、何か疑問が出てきたり突発的なトラブルがあった時など、急いで担当者に連絡を取り指示を仰ぐ必要が出た時間が深夜だったとしましょう。当然ながら、担当者との連絡は非常に難しいものになります。深夜ばかり集中して仕事をしていると、こういう問題には頻繁に出くわすことになるでしょう
また、調子が良いからと言って仕事を詰め込み過ぎるのも危険です。オーバーワークによる仕事の質の低下にもつながりますし、体調に悪影響を及ぼすことも。
家事や育児の合間に作業をしている主婦の場合、家族がいる時や子供の世話などで仕事を中断せざるを得ない状況に陥ることもよくあります。仕事に専念できる時間を無理のないスケジュールで組むことが大切です。
仕事量や働き方など、個々人で自由に決めて働けるのが魅力の在宅ワークですが、一方で依頼主の都合も考えた仕事の進め方を必要とされるケースも往々にしてあるものです。突発的な問題に対応し、より良いコンディションで仕事をするためにも、納期まで余裕をもったスケジュールで仕事時間を明確に確保しましょう。
無理のない配分で仕事と家事の両方に気を配ることが大切です。
2条:作業内容を明確にし、納期に注意する
在宅ワークで仕事をしている場合、当然ですが上司や同僚がそばにいるわけではありません。そのため、ちょっとした疑問や問題点などに目をつむり、強引に仕事を進めてしまうことがよくあります。しかし、自分の勝手な推測や憶測で仕事をすすめてしまうのは非常に危険。後々大きなトラブルに発展することもあり得ます。ちょっとした記事の修正で済めばまだ良いのですが、場合によっては信用問題になってしまうこともあるのです。
ですから、出来るだけ早く仕上げてしまいたい気持ちはグッと抑え、不明点があれば早めに確認することが大切です。作業内容を明確にし、疑問や問題を早期に解決しておけば、作業効率の向上に繋がりますし、モヤモヤを抱えたまま仕事をすることも無くなるため、精神的な面でも非常にメリットが大きいと言えるでしょう。
そして、在宅ワークでいちばん重要で、守らなければならないのが納期です。仕事を受けた以上、在宅であろうが副業であろうが、あなたはプロとして扱われます。納期に遅れて依頼主に迷惑を掛けるなんてことはもってのほか。もし万が一、急なトラブルや止むを得ない事情で納期に不安が出てきた場合は、すぐに依頼主に連絡相談しましょう。納期まで連絡することなく納期当日以降になってから遅れることを伝えた場合、依頼主は対応のしようがなくなってしまい困ってしまいます。また、納期を過ぎてからの連絡はさらに印象を悪くします。仕事を継続して発注してもらえる可能性は限りなく低くなるでしょう。
在宅ワーカーの信頼は、納期を守ることで積み上げていくことになります。締切日をしっかり確認し、遅れることのないように常に気を付けておくことが重要です。そういう意味では、納期はあくまでもデッドラインとして考え、納期がギリギリになってから作業をするのではなく、余裕を持ったスケジュールで計画を立てていくことが大切です。
3条:依頼主や担当者と密に情報を共有する
依頼主や案件によっては、都度現在の進捗状況を報告する必要も出てきます。たとえば、原稿量が多く納期までの期間が長期にわたるものや専門的な知識を必要とする難易度の高い案件の場合、初めての依頼主から仕事を請け負ったときなどは、状況報告をこまめにすることであなたに対する信用度が高まりますし、場合によっては有益なアドバイスを受けられることもあるでしょう。
依頼主側から見ても、状況をつぶさに把握しておくことで安心を得られるのはもちろん、何かトラブルが発生した場合にも素早い対処が可能になります。作業予定や工程の摺合せは非常に大切なことなので、双方が共有して仕事を進めていける環境を作っておきましょう。
また、電話などの口頭連絡を取った場合、『言った言わない』などの行き違いや認識のズレが起こることも考えらます。指示内容をきちんと文章化して、共有しておくことが大切ですね。
4条:執筆の規則(レギュレーション)を厳守する
ライティングは案件ごとに執筆の規則(レギュレーション)があります。記事内容やタイトル、文字数やキーワード、文体など、それぞれの記事に合わせて細かく決まり事が指示されているのです。それらは記事の質のばらつきを防ぎ、かつ依頼主が必要としている案件の内容をしっかりと把握するためのものです。記事に取り掛かる前にしっかりと読み込み、理解してきちんと守りましょう。
また、記事を書くためには他のサイトから情報を仕入れたり、参考にすることもあります。その際、当たり前ですが他サイトの文章をそのままコピーしたり、画像を持ってくることは禁止されています。著名人の画像などは、画像検索をすると数多く出てきますが、うっかり使用して著作権や肖像権の侵害などの違反にならないよう気をつけなければなりません。違法なことをしてしまえば大きな問題になりますし、そのときに知識不足は言い訳になりません。
画像に関しては、著作権フリーの商用利用可の写真素材サイトなど、利用を許可されているサイトのものを使い、文章も、情報としては参考とさせてもらいつつも自分のオリジナルの言葉で書くことを心がけ、マナーや決まり事をしっかり守って執筆することが大切です。
5条:守秘義務を守る
記事を作成するにあたって、依頼主から資料や企業秘密など、外部に漏らしてはいけない情報を与えられることがあります。個人情報や機密データなどの場合、取扱いには細心の注意を払い、たとえ家族であっても第三者には絶対に情報を漏らさないようにしなければなりません。室内に家族などがいて作業途中に中座することがあれば、一旦見えないようにしていくなどの工夫も必要です。
会社内で仕事をしているのと違い、家庭ではセキュリティが脆弱な箇所も多いものです。油断せず、責任感を持った取り組みや管理の仕方が必要になるでしょう。自宅内であっても、会社と同じレベルの管理体制を築かなければなりません。納品後も、廃棄や返却を必要するものがあればすぐに対応するようにしましょう。
情報インシデントにより、大企業でさえもその信用を大きく失墜させる可能性がある時代です。情報を扱う際は細心の注意を払い、守秘義務を守ることを当然として、その他依頼主の指示あった場合には、必ずその指示に従うようにしましょう。
まとめ
以上、在宅ワークで心掛けるべき5箇条をまとめてみました。今回は在宅ワークの中でもライティングを中心に取り上げました。
たとえ副業とは言っても、在宅ワークとして取り組む以上は、できるだけ長く安定した収入に繋げたいものです。
そのためには。依頼主から信頼され、かつ質の高い記事を書いていくことが大切になるでしょう。
報告連絡相談をしっかりして守秘義務や決まり事を守った仕事をすること、求められている記事内容を理解し良い記事を書くこと、納期を厳守することを念頭に仕事を進めてください。
今回紹介した心掛けを守れば、仕事の能率や収入も違ってくるでしょう。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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