ライターにとって、正しい文章の書き方は基本である一方、専門的に学習できる機会は多くはありません。実際に案件をこなしながら試行錯誤したり、文章の書き方について指摘は受けるものの具体的なフィードバックがなく悩んでいる人もいるでしょう。
本記事では、ライターに役立つ正しい文章の書き方の基本について、詳しく解説します。
目次
正しい文章とは、その特徴について解説
読者の視点に立った正しい文章は、「読みやすい」「わかりやすい」「信頼できる」のポイントが揃っています。とはいえ、この3点はシンプルではあるものの、いざ実行するとなるとなかなか難しいですよね。
そこでこのポイントについて、ひとつひとつ解説しましょう。
「読みやすい」
まずは「読みやすい」という条件についてですが、たとえば文章中に難解な漢字や意味の分からない漢字があったり、文のつながりが不自然でわかりづらいものがあると読者が最後まで読めなくなりかねません。途中で読むのにつまずいてしまう文章があると、読者にとっては前後の流れが分断され、読解するために労力がいるでしょう。
このため、読者が理解しやすい表現や漢字などを考え、読みやすい文章に仕上げることが大切です。
「わかりやすい」
日本語は特に指示語なども多く、「前提」が省略されがちです。何らかの文章を書くのは、文章を届けたい相手がいて、その相手に伝達したいことがあるからですよね。しかし文章を書く時はその部分を忘れがちで、読者にとって前提の情報が不足していると、ひとつの文章に対して複数の解釈が生じ、思わぬ誤解を招きかねません。
小学生が一度読んだだけでも内容がぶれなく伝わるかどうかを念頭に置くなどして、文章を組み立てましょう。
「信頼できる」
「伝えたいこと」が読者に正確に伝わるには、曖昧な表現は避けるべきでしょう。曖昧な表現を使うと、読者が記事に対して信頼を置けなくなる可能性があります。書き手として文末の曖昧表現を避けた信頼感のある文章であるか、常に確認する必要があります。
また間違った情報を伝えてはいけませんので、表記や数値などはしっかり確認して書きます。読み手が記事に対して信頼を持ち、コンテンツを楽しめるように注意を払いましょう。
正しい文章の書き方
この記事ではベースとして押さえておくべきポイント3つについて整理したうえで、正しい文章を書く具体的な基本ルールを以下で詳しく説明します。
主語と述語は近づける
文章が難解になる原因のひとつが、複数の修飾語がかかって主語と述語が不明瞭になる点です。多くの修飾語が途中で差し込まれることで、主語と述語の間に距離が生じてしまい、読者が理解しにくくなってしまいます。また途中で主語が出てきても、途中の文章が長く、述語に到達するまで時間がかかると読者はストレスを感じてしまいます。
原則として、主語と述語は近づけ、そのうえで修飾語を追加するように心がけましょう。
修飾語と被修飾語は離さない
修飾語は文章を豊かにしたり、よりイメージを分かりやすく伝えるために必要です。しかし修飾語と被修飾語も主語と述語と同様、間に距離が生じてしまうと修飾語がどの被修飾語にかかっているのかが分かりづらくなります。すると読者によっては複数の解釈が生まれ、混乱が生じるでしょう。
読みやすい文章にするには、修飾語と被修飾語の関係がすぐわかるように、近づけることが重要です。
1文は60文字前後にする
1文が長いと、読みづらい、あるいは理解しづらくなります。というのも冗長な文章は、読者が集中力をキープして読解するのが困難になるためです。このため一文の内容は可能な限りシンプルに凝縮しましょう。
目安として、一文に対して60文字前後で考えるとシンプルな文章になります。60文字前後の文章に整理できるようになると、伝えたい事柄がクリアになり、文の構成もしっかり作る事ができるようになります。
句読点は正しく打つ
読みやすい文章にするには、句読点の打ち方も大切な要素になります。基本的にはルールが決まっていて、それに従って句読点を使うと平易に読める文章になります。
・主語と述語が出たタイミング
・意味を明確にしたいとき
・意味を強調したいとき
・音読して切るポイント
ただし句読点を乱用すると文章が途切れ途切れになり、むしろ読みづらくなります。また、本や新聞などで色々な文章に触れ、読みやすい句読点の使い方を学んでみるのも有効です。
さらに文章力に磨きをかけるポイント
正しい文章の書き方の基本を押さえたうえで、さらに文章力に磨きをかけるポイントを4つ説明します。基本として説明した点は、文章ひとつひとつを平易な内容に改善するための事項で、以下では文章構成についてのポイントを説明しましょう。
全体の構成をしっかり作る
文章を書くことに限った話ではありませんが、事前に全体の構成を入念に準備することが、文章全体の質を高めるポイントです。仮に同じメッセージを伝えたい文章であっても、読む順番次第で読み手が受け取るイメージが異なります。
それだけ情報の順番が大切であり、内容以前に文章全体の論理構成を練っておき、そこから具体的な文章に落とし込みましょう。
書きたい文章がビジネス文書か、ストーリーとして読んでもらいたいか次第で変動しますが、まずは構成をしっかり決めてから、見出し→文章の順に肉付けしていきます。
文章に言いたいことを入れすぎない
文章には必ず「伝えたい」ことがありますが、そのメッセージを絞ることが読者に伝えるうえで重要です。よって、文章に主張したいメッセージを詰め込みすぎないよう注意が必要です。コンテンツに多くの事柄を入れすぎても、読者が情報として記憶できる量には限りがあります。そのため1つの文章に対して、1つの事柄についてメッセージを伝えるよう心がけましょう。
言いたいことは早めに出す
基本的に、文章で伝えたいメッセージは早い段階で明記することが大切です。特に現代は情報に溢れ、多忙な生活のなかでコンテンツを消費しているので、読者は早く結論を知りたいと考えているケースがほとんどです。そのため、いわゆる「結論」にあたる部分は文章のなかで早めに提示することを心がけましょう。
例文A「結論は先に持ってくるべきだ。なぜなら、読者は結論を早く知りたいからだ。しかも、・・・」
例文B「読者は早く結論知りたいと考えている。特に、現代は・・・。よって、結論は先に明記するべきだ」
簡単な例ではありますが、例文Aの方が読者がストレスなく文章のメッセージを受け取ることができるでしょう。Bの場合「何が言いたいのか」という疑問を持ち続けながら文章を解読していくストレスがあります。
見直しをする
文章は一度書いて終わりではなく、読者目線に立って見直しを行うことが大切です。文章を書いてすぐに見直すと、自身の主観が入りがちなので、少し時間を置いて見直しを行ってみると、より客観的に改善点を発見できます。
第三者に確認してもらうことも分かりやすい文章に仕上げるうえで有効ですが、まずは自身で見直しましょう。冷静になって読み返すと、書き手の意図と、読み手として受け取ったメッセージの乖離や冗長な文章、余計な表現などに気づけます。
正しい文章を書くには、本記事でも紹介した「読みやすい」「わかりやすい」「信頼できる」の3つのポイントに注意し、各文章や構成を整えることが大切です。一方で、意識だけしていても、文章としてアウトプットし、他人からフィードバックを受けることが正しい文章への近道になるでしょう。
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